とらわれる心
心に響く言葉たち(2006.05.29)
何かに固執することが多かった私。この言葉に出会って、少しずつ自分の心を静めるようになりました。
心が何かにとらわれれば剣は出ない
幼なじみのことが気になって剣術に集中できない主人公・宮本武蔵が沢庵和尚に言われた言葉。
「見まいとすればこころはますますとらわれる 心が何かにとらわれれば剣は出ない」「1本の樹にとらわれれば森は見えない」
欲しかったものをあきらめると決めたとき、無性にその物のことが目に浮かぶ。
ダイエットすると決めたとき、食べちゃいけないというルールにとらわれる心。
タバコを止めようと決めたとき、吸っちゃいけないというルールにとらわれる心。
ルールにとらわれていれば、何のためにダイエット・禁煙などを始めたかという目的を見失う。
目的を見失えば、ルールを守ることは難しくなる。つまりは悪循環。
目先のものに心を奪われるのではなく、もっと遠くをぼんやりと視野に入れること。
簡単なようで難しい。心に余裕が求められる。
でもいつか、そんな視野を持てる自分になりたいと思った言葉です。
関連:【心を節約する ストレスをためにくいものの見方】 「その先を見る」
参照:「バガボンド」 (井上雄彦・著 吉川英治・原作/講談社)第4巻#35「旅立ち2」