高学歴社会ですから、どこもかしこも理屈ばっかり。私も理屈ばっかりですが、あるとき、理屈だけじゃないんだと気付きました。私達に感情がある以上、理屈よりも感情を大切にする方がいいと思いませんか?

説得ではなく心を伝えて共感を求める

家事をちょっと手伝って欲しい時、どんな言い方をしますか?

私は「縲怩セから、あたながやるべきじゃないの?」という言い方をする時があります。別の言い方を選びつつ、こころの中では「縲怩セから、やってもって当然だ」と思っているときもあります。

でもこの言い方、言われた方にすれば手伝ってあげたくない言い方だし、言ってる私自身にもストレスがたまる言い方だと思いませんか?

正論だけでは人は動かない

誰にでも通用する理由、つまり論理や合理性を重視した理由があれば、物事を頼みやすいです。論理性、合理性のある理由はたいていの場合「正しい理由」なので、頼まれた方は断る(正しい)理由を見つけにくいからです。

だけど、「断る(正しい)理由」が見つからなくてもやりたくない事、断りたい事はあります。当たり前の事です。なぜやりたくないか?断りたいか?答えは単純で、「やりたくないと感じたから」「断りたいと感じているから」。つまり、気持ちです。

仕事場などの公の場では、理屈でお願いしなければ通用しない事が多いです。人間関係が希薄な場合は、誰にでも通用する理由(論理や合理性)を伝えるしか、コミュニケーション手段がないからです。だから、公の場ではたいてい理屈が優先されます。

しかし、一定以上の付き合いがある間柄、とりわけ家族内では、お互いについてよく知っている関係だから、誰にでも通用する理由はいりません。

「今日はちょっとだけ手伝って欲しい」、こんな風に「気持ち」を伝えるだけで十分です。「あなたがやるべき事だ!」ではなく「やって欲しい」の方が、「やろう」と思えてきませんか?

理屈を言えば理屈が返ってくる。気持ちを伝えれば気持ちが返ってくる。

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