理由探しを止めてみる
ストレスをためにくいものの見方(2006.05.26)
理由を考えれば答えが見つかって問題が解決して楽になるんだ、と思いたい。でも理由探しを止めて初めて見える扉もあると思うんです。
理由を考えられない時があります
何か失敗をしたとき。思った結果と違う結果が起きてしまったとき。「どうしてこうなったんだろう?」「なぜだろう」と考えてしまいがちです。
理由を考えることは、もっともなこと。次に同じ失敗をしないため、二度と同じ苦々しい思いをしないようにするためなどなど、自分を次のステップに成長させるために大切なことだと思います。
だけど、これは心に余裕があるときのやればいいことだと思います。
失敗したり、思った結果と違う結果が起きて、心が受けたダメージ(つまりショック)が余りに大きい場合、一番最初にした方がいいことは、「ダメージやショックを受け止めること」だと思います。
「うそ!」「信じられない!」等と嘆いたり、悲しんだり、その気持ちを家族や友人に聞いてもらったりすることが一番大切。
こうやってつらい気持ちを人に共感してもらうことで心の節約を図りながら、ストレスの種を自分の外に出してしまって、心に余裕を取り戻すのです。
一人で「私のどこが足りなかったのだろう。」と理由探しを始めるのはトレスの上にストレスを塗り重ねるだけだから、ちょっと時期尚早。
心の中には大きなダメージやショックがあふれていて、次のステップのための理由を考える余裕などないはずだから。
理由がないときもあります
それに、「理由なんてない」場合もあるじゃないですか。
「すごく一生懸命がんばったのに、どうしてダメだったんだろう」という経験をしたとき、「ここが足りなかった?あそこが足りなかった?」と反省ばかりする人が居ます(=私も!)が「ダメだった理由=私の何かが足りなかった」という方程式は絶対ではありません。
「ダメだった理由=時期・運の不足。たまたま」ということも人生では多いです。私は最近、ふうっとそう思え、「私は今まで、自分を責めすぎていたんだな」と思いました。
心を休めよう
「理由探しよりも、ダメージやショックを受けた心を休めてあげることが、一番大切なときもある。そう信じて理由を探すのを止めてみませんか?